第23回日本外来精神医療学会
セルフケア支援と精神医療 -「病い」と「学び」-

大会長挨拶

第23回日本外来精神医療学会開催に向けて

大会長:田中希実子(東京産業保健総合支援センター)

 この度、第23回日本外来精神医療学会を令和5年11月5日(日)に、メインテーマ「セルフケア支援と精神医療 ―「病い」と「学び」― 」のもと開催する運びとなりました。

 コロナ禍の3年間は私たちの生活を一変させただけでなく、共存に向けた新しい対応を考えながらさまよった感じがします。誰もが「身体的な健康」「社会的な健康」「精神的な健康」に大きな影響を受け続けてきました。緊急事態宣言下では、行動制限がおき人との距離が実際に離れたこと・心理的にもさらに距離感を感じてしまうような時期だったと思います。そのような中で、個々人が出来るセルフケアは大きな意味を持ってきたと思います。

 様々な機関がメンタルヘルスに関わるリーフレットを出しており、「こころの健康を保つためのケア」や「新型コロナウィルス感染症(COVID-19)に対応する職員のためのサポートガイド」など広報や研修が繰り返し行われてきました。メンタルヘルスケアの中でもセルフケアには2つの側面から考えると、「自分が自分に対して行う」セルフケアと「そのセルフケアを支援する提供者への」支援があり、どちらもその重要性が高まってきています。ニューノーマルな生活に適応するにあたって、疾病からの回復支援だけではなく社会生活を視野に入れたより良く生きることを支援していくことを目指してこの大会の企画を企画運営委員の皆様と検討を重ねてきました。
 本学会では、「当事者へのセルフケア支援」「支援者へのセルフケア支援」「支援してく中での双方の学び」「ボディワーク」をキーワードとしています。特別講演は、杏林大学教授の渡邊衡一郎先生にお願いし「当事者が満足するような外来医療とは」についてお話しいただきます。メインシンポジウムでは、「「病い」と向き合うセルフケア支援」として、医師・看護師・作業療法士・心理士の各先生方から活発にご討論頂きたいと思います。また、「こころと身体のセルフケア支援の共有」「メンタル疾患と共に歩む「学び」への支援」のシンポジウムでは、生活の場や働く場から考えるセルフケア支援について、たくさんのご教示が頂けるものと楽しみにしております。そしてなんといってもリアルな会場開催ですから、ワークショップで支援者自身のセルフケア支援として、セルフコンパッションをご紹介していただきます。また、「身体の使い方:みんなで学ぶ身体技法」では、「ボディワーク」を取り入れ、身体の使い方を実感していただこうと企画いたしました。

 皆様と共に WEBでは得られなかった実感・雑談を楽しんでいただければと思います。







第23回日本外来精神医療学会
セルフケア支援と精神医療
-「病い」と「学び」-

大会長挨拶

第23回日本外来精神医療学会開催に向けて

大会長:田中希実子
(東京産業保健総合支援センター)


 この度、第23回日本外来精神医療学会を令和5年11月5日(日)に、メインテーマ「セルフケア支援と精神医療 ―「病い」と「学び」― 」のもと開催する運びとなりました。
 コロナ禍の3年間は私たちの生活を一変させただけでなく、共存に向けた新しい対応を考えながらさまよった感じがします。誰もが「身体的な健康」「社会的な健康」「精神的な健康」に大きな影響を受け続けてきました。緊急事態宣言下では、行動制限がおき人との距離が実際に離れたこと・心理的にもさらに距離感を感じてしまうような時期だったと思います。そのような中で、個々人が出来るセルフケアは大きな意味を持ってきたと思います。
 様々な機関がメンタルヘルスに関わるリーフレットを出しており、「こころの健康を保つためのケア」や「新型コロナウィルス感染症(COVID-19)に対応する職員のためのサポートガイド」など広報や研修が繰り返し行われてきました。メンタルヘルスケアの中でもセルフケアには2つの側面から考えると、「自分が自分に対して行う」セルフケアと「そのセルフケアを支援する提供者への」支援があり、どちらもその重要性が高まってきています。ニューノーマルな生活に適応するにあたって、疾病からの回復支援だけではなく社会生活を視野に入れたより良く生きることを支援していくことを目指してこの大会の企画を企画運営委員の皆様と検討を重ねてきました。
 本学会では、「当事者へのセルフケア支援」「支援者へのセルフケア支援」「支援してく中での双方の学び」「ボディワーク」をキーワードとしています。特別講演は、杏林大学教授の渡邊衡一郎先生にお願いし「当事者が満足するような外来医療とは」についてお話しいただきます。メインシンポジウムでは、「「病い」と向き合うセルフケア支援」として、医師・看護師・作業療法士・心理士の各先生方から活発にご討論頂きたいと思います。また、「こころと身体のセルフケア支援の共有」「メンタル疾患と共に歩む「学び」への支援」のシンポジウムでは、生活の場や働く場から考えるセルフケア支援について、たくさんのご教示が頂けるものと楽しみにしております。そしてなんといってもリアルな会場開催ですから、ワークショップで支援者自身のセルフケア支援として、セルフコンパッションをご紹介していただきます。また、「身体の使い方:みんなで学ぶ身体技法」では、「ボディワーク」を取り入れ、身体の使い方を実感していただこうと企画いたしました。
 皆様と共に WEBでは得られなかった実感・雑談を楽しんでいただければと思います。